自然農米研修を修了しました
令和7年12月17日に千葉県君津市で9回目(最終回)の研修を受けました。
今回は脱穀・籾すりの実習でした。本来は12月14日に行われる予定でしたが、雨天順延となり初めての予備日開催となりました。
前回のブログでは脱穀・籾すりを本社で行ったことを載せました。2人での活動で相当過酷でしたが、今回は私を含め8人で実習を行いチームワーク良く進行できました。
本社と同様今回も脱穀は足踏み脱穀機、籾すりは木製唐箕で行いました。道具は講師の石田さんが用意してくださいました。ブリキ看板が良い味を出しています。
脱穀→ふるい掛け→唐箕→籾すりの4工程で作業を進めました。脱穀・籾すりは自分の籾は自身で作業を行い、それ以外の工程はみんなで協力して行いました。
まず最初は脱穀です。脱穀機を足踏みし続けるのはやはり大変です。基本2人がかりで足踏みを行い、時には3人で頑張りました。年季が入っていてもスムーズに円筒が動いており、石田さんが道具を大切に扱っているのを肌で感じました。本社の稲束と比べてワラの丈の長さや実り具合に圧倒され自然農法でもこんなに育つのか!!と衝撃を受けました。
次はふるい掛け。唐箕が詰まるのを防ぐためにワラくずを取り除きました。ふるいの網目は粗く、稲穂を網目に擦り付けてはじきました。それでも残った穂は手ではじきました。
そして唐箕にかけていきます。ハンドルは回しすぎると実の詰まっている籾も飛ばしてしまうため、ほど良い力加減で行いました。詰まるのを防ぐため一気に籾は入れず、ゆっくりと入れていきます。私はほぼハンドルを回す係を担当しました。本社の時と比べて大分マイルドにやったので、前回は籾を飛ばしすぎてしまったかなと思いました。

最後は全自動籾すり機で籾すりを行いました。やはり機械頼みです。大学時代の頃に試料を採るために少量の籾を手動で籾すりしたのですが、境目に米が詰まり一粒一粒をピンセットで取りました。籾すりを手動でするのは厳しいですね…
籾から精米すると重量が約2割減ります。今回は種籾用は別で6kgを籾すりし、精米で5kgでした。1反で換算すると280㎏でした。私の理想の収量が300kg/1反なのでいい指標になりました。
大学時代は肥料学・農薬科学という履修や肥料・農薬がテーマの研究室がありました。私も入社するまでは自然農法・自然栽培は未知でした。私にとって肥料・農薬は身近な存在でした。全9回の講習を終えて植物生命の屈強さを肌で感じ、無肥料・無農薬では米は育たない固定観念を覆されました。稀有な経験を積むことができました。この経験を後輩にも伝承していきたいと思います。
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2025年は本ブログを含めて10本投稿することができました。ブログを書いてみて経験や気持ちを言語化するのは大変だと改めて感じました。字数は1000文字程度が収まりがいいなと思いながら書いています。2026年は2週間に1本のペースで投稿するように頑張っていきます!
来年は無肥料・無農薬の野菜栽培の研修を受講することになりました!乞うご期待!