トピックス

Topics

TOP > 社長ブログ > 若手技術者によるパネルディスカッション
社長ブログ

若手技術者によるパネルディスカッション

令和7年9月4日に茨城県水戸市で開催された日本測量協会関東支部主催の測量経営者研修会に参加しました。

 

国土地理院関東地方測量部長の石山信郎さんの「国土地理院の最近の取組」、中央工学校教務部工業第2測量部長の魚野健太郎さんの「測量専門学校の現状」の2講演を拝聴しました。

測量専門学校の入学者数は、平成8年度の3,731名がピークで、令和6年度は468名まで減少しているそうです。

また中央工学校測量系学科の令和5年度卒業生は65名だったそうですが、求人倍率はなんと74.3倍もあったそうです。

卒業生65名に対して、求人総数が4,834社あった計算になります。

いかに測量業界が人材不足、特に若者就労者不足になっているかがわかります。

 

講演の後には、茨城県の測量会社に勤務されている若手技術者を4名をパネラーとしたパネルディスカッションを拝聴しました。

コーディネーターは、水戸市の(株)ミカミ代表取締役会長の三上靖彦さんです。

パネラーのご経歴は下記の通りです。

・陸上自衛隊で6年間勤務、陸自では土木的作業に従事し測量士補を取得、新たなチャレンジをするために当業界に転職

・大学建築科で建築測量に触れ、測量機器に興味を持ち、当業界に就職

・地元高校土木科で3年生時に当業界が開催した講習会で建設コンサルタントを知り、当業界に就職

・大学コミュニケーション学科で学び、幅広く就職活動する中で、地域に深く根ざした仕事であることに魅力を感じ、当業界に就職

 

「なぜ、今の会社を選んだのか」という問いに対する回答からは、「社内の雰囲気」や「社長の人柄」が決めてとなっているようでした。

 

「この業界に入って感じること」については、次の意見がありました。

・数ヶ月の工期の中では苦労もあるが、その分、達成感を感じやすい。

・自分が携わった道路が実際に建設されることが嬉しい。自分が携わったものが、地図や航空写真に載り、自分が携わったものが形になる。

・発注者や地権者、会社の同僚などと連携して進める仕事であるので、人とのつながりを築くことができる。想像以上に人とかかわる仕事であるため、技術的な側面だけではなく、地元の方に不安を与えない配慮ができた時など人とのコミュニケーションにも達成感を感じることができる。

・地域の皆さんの生活を支えているという誇りがある。

 

「もっと若者に興味を持ってもらうためにこの業界に必要なこと」については、次の意見がありました。

・若者が少ない。技術職で堅苦しいイメージがある。この業界のかっこよさを前面に出してアピールしたい。

・若者が得意なSNSなどで短い動画を配信したら興味を持ってもらえる。

・トータルステーションやGNSS測量機についても知らない人は多いため、測量機器をアピールすることも大事。器械好きな人にアピールしたら面白い。

・年度末に多忙になり残業が増えるが、4月~6月の仕事が少ない時期に有給などで自由な時間を持てる環境づくりが必要。

・中学生にもこの業界をアピールして土木系学科の高校に進学してもらったいい。

・自分が携わったものが実際に形になることは、この業界の魅力ではあるが、実際にものができるまでには時間がかかるのため、魅力が伝わりにくい。

 

とても参考になるパネルディスカッションでした。

この業界に就職した若者がこの業界の魅力を語ってくれたことで、私の誇りも高まり、地域のお役にたてる良い仕事をさせていただいていることを再認識しました。

この業界の魅力をもっと若者に知ってもらうことができれば、きっと多くの若者にこの業界の担い手になってもらえるのではという大きな希望をもらいました。

Contact

お問い合わせ

ご相談は、以下電話番号または、フォームより
お気軽にお問い合わせください。

0265-23-3000

メールでのお問い合わせ

Recruit

採用情報

私たちと共に「創造力・人間力」に磨きをかけながら、
社会に胸を張れる仕事を始めてみませんか。

採用情報へ